はてなブログで独自ドメインに移行してみた!費用・設定手順・エラーまとめ
こんにちは。
ついに満を持してはてなブログを独自ドメインに移行しました。
今回ははてなブログで独自ドメインに移行するメリット、費用、設定手順についてまとめておきます。
【目次】
- 独自ドメインに移行するメリット
- 独自ドメインに移行するデメリット
- 独自ドメインに移行する費用
- ドメイン取得費用
- 実際に独自ドメインを設定する
- エラーが出てしまう場合
- Googleアナリティクスなどの設定を変更する
独自ドメインに移行するメリット
ドメインを育てることができる
Googleの検索順位にはドメインの信頼度が影響してきます。「何を以て信頼度とするのか」という部分はきちんと調査していないですが、おそらく「検索上位に来た実績」「ドメインを取得してからの年月」などが影響するでしょう。このドメインの信頼度のことを「ドメインパワー」と呼びます。
そもそも「はてなブログPRO(有料版)への登録」と「独自ドメインの取得」は別作業で独立したものです。「取得した独自ドメインをはてなブログPROで設定すること」によって独自ドメインを利用することができます。このことによって以下のようなメリットを受けることができます。
・ブログサービスが終了してしまった(当面は考えにくいですが)という場合にも、WordPressや別のサービスで育てたドメインパワーを引き継げる・はてなブログでドメインを育ててからWordPressなどの独立媒体に移行することができる
検索結果においてhatenaドメイン内で競合しない
Googleの検索結果において、1つのページに同一ドメインのサイトは2サイトまでしか表示されない仕様です。いくらページのスコアが高いからといって1つキーワードを同一ドメインのサイトが独占するのは良いとは言えないでしょう。
Google側にとって「検索結果はアテにならない」と思われることは避けたいでしょうし、「資金力があってSEOにリソースを避ける運営者が有利になりすぎる」、「画一的になる」といった問題が起こりえます。同一ドメインのサイトが2つまでしか表示されないということは、こういった問題を解決して機会も均等にしてくれると思います。
しかしサブドメインのサイト(ブログサービスの無料版など)はこの2つの枠を争って競争に勝たなければなりません。
ここで独自ドメインを利用することではてなブログサービスの恩恵をある程度受けつつ、純粋にサイトのスコアだけでSEO対策ができるというメリットがあります。
独自ドメインに移行するデメリット
維持費用がかかる
個人運営サイトでよく使われる「.com」のドメインは年間料金もそれほどかかりません。しかしはてなブログPROの維持費の方は年間で1万円以上かかってきます。AmazonPrimeの年会費2年分もかかると思うと結構高いです。
はてなブログPROでしか利用できない機能自体は結構ありますが、ライトユーザーにとってのメリットは「広告がなくなる」「勝手に付与されるキーワードリンクがなくなる」くらいしかないと思います。この広告についても昔は無料版でも非表示に出来たようですし…。
「固定ページ作りたい」「複数のブログを立ち上げたい」といった人にとっては、ぶっちゃけ安いサーバーにWordPressをインストールした方が安上がりですし自由度も高いでしょう。
ドメインパワーが下がることがある
Googleの検索結果に同一ドメインのサイトは2つまでしか表示されないという話をしました。
しかし自分が小学生のときからサービスは存在しますし、長年の実績があるのでhatena自体のドメインパワーは強いです。
ドメイン取得したてだと実績がない(=ドメインパワーが低い)という状態であり、かえって検索順位を下げてしまうことがあります。ただこれも一時的なものであり、時間が経てば前水準に回復するとも言われていますので「結局はスコアの高いコンテンツを作成できるか」ということになるでしょう。
リンク切れが生じるかも?
独自ドメインに移行してURLが変わった場合は2パターンでリンク切れする心配があると思います。1つ目はTwitterなどでシェアした記事のリンクが切れてしまうこと。もう1つは自分のブログの記事内に貼った他記事へのリンクが切れること。
独自ドメインに移行してから確認した限りでは上記の2パターンいずれもリンクは正しく動作していました。
しかし独自ドメインにしてから記事個別ページのURLを変えてしまうと、PRO版を解約して無料版に戻ったときリンク切れを起こすという報告が多数存在します。
独自ドメインに移行する費用
はてなブログPROの料金
はてなブログPRO版の料金は以下のようになっており、長い年月で契約するほど単月あたりの料金は安くなります。
1ヶ月契約:1008円1年契約:8434円
2年契約:14400円
私の場合、「仮にはてなブログPROを使い続けるとしても1年経過する前にWordPressに移行するだろう」という考えがあったので1ヶ月コースから始めることにしました。
解約時期に注意
多くのサブスクリプションサービス同様、はてなブログPROも例によって契約が自動更新される仕様です。
途中で解約しても日割りで料金が戻ってくることがない点にも注意が必要です(長期契約で割引しているので当然ではある)。
ただし途中で解約しても契約期間中はPRO版を利用できる点はまだ良心的だと言えます。
はてなブログPROは高い?
実ははてなブログPRO契約前に「サーバー借りてWordPressを立ち上げる」という選択肢もありました。
例えばレンタルサーバーでは安い部類に入るロリポップのスタンダードプランだと月額600円と書いてあります。それに対してはてなブログPROは単月1000円ほどかかってくるので割高なのでないかと思ったこともありました。
敢えてはてなを利用するメリットとすれば「ブログランキングを利用できること」、「IDを使ったユーザー同士のコミュニケーション」というところにあるのかなと個人的には思ってます。
またWordPressは初期設定(といってもそんなに難しくないですが)しなければならないので、はてなの方が”記事を書く”のに専念しやすいのは良いかもしれません。
ドメイン取得費用
今回はドメイン取得の老舗である「お名前.com」でドメイン取得しました!こちらを例に説明させていただきます。
お名前.comのドメイン料金
ドメインは「任意の文字列」+「トップレベルドメイン(.comや.jpなど)」で構成されています。自分が取得したいドメインの文字列で検索したあとにトップレベルドメインを選択します。
.incや.aiのように一部高いドメインも存在しますが、一般的に使われる.comについてはこのような短い文字列でも760円程度で取得できますし、infoに至っては牛丼1杯より安いです。
ここで注意すべきなのは以下の2点です。
①ドメインは買い切りではないので、表示されている価格でどれくらいの期間そのドメインを利用できるか確認する
②.comや.infoといった、トップレベルドメインの違いがSEOに影響することはないとされている
ちなみに自分は「.com」「.jp」が良いという拘りはなかったものの、「.xyz」というドメインが何か生理的に受け付けなかったので間を取って「.info」にしました(笑
実績ある優良中古ドメインは高い?
前項で「.comならそんな高くないよ!」という話をしましたが優良中古ドメインの場合は話が変わってきます。
優良中古ドメインというのは「既に実績がありドメインパワーがある」「覚えやすい×短い文字列」といった特徴を持ちます。
したがってSEO含んだマーケティングを行う上で有利というわけです。
例えば.comに絞ってみるとこのような中古ドメインが表示されました。
「ほーん」って感じがしますけど左列真ん中にある「sexend」というワードは一瞬で目を引きますね…。
値段を見ると・・・、
何と1万円以上(笑)
ライトユーザーにとっては手を出しにくい部分があると思います。
まぁ中古ドメインなんて買わずに自分で1からドメインを育てるのも醍醐味だと言えるでしょう。
WHOIS情報公開代行の費用
独自ドメインを取得する際にはWHOIS情報というものを登録する必要があります。
このWHOIS情報は本名や住所などの個人情報も含まれており、オープンになっているので誰でも調べることが出来てしまいます。
けど公序良俗に反することを書かなくても本名公開するのが嫌な人もいますよね…?
その場合はドメイン取得業者の情報を代わりに登録すれば良いのです(取得業者が対応しているかは確認しましょう)。
ちなみに自分がお名前.comで取得した「scuration.info」のドメインは代行費用はかかっておりませんでした。
実際に独自ドメインを設定する
今回はお名前.comで説明させていただきます。
まずはドメインを購入
まずはドメインを購入します。スクリーンショットを撮影していなくて申し訳ないのですが「scuration.info」のドメインは260円/年で購入することができました。
購入してから通知のメールが届くまで30分以上タイムラグが生じたので、「ちょっと時間がかかる」という点は認識しておいた方が良さそうです。
DNSレコードの設定を行う
DNSレコードというものを一言で説明するのは難しいのですが、
・「www.scuration.info」の「www」の部分を決める
・はてなブログと連結する
これらの設定作業を行ういう認識で大丈夫です。
お名前.comで購入したドメイン一覧を開き右上の「ドメイン機能一覧」を表示させます。
「DNS関連機能の設定」をクリックします。
「DNSレコード設定を利用する」の右にある「設定する」をクリックします。
まずTYPEを「CNAME」にします。
そしてホスト名に「www」「blog」など任意の文字列を設定します。例えば「まずははてなブログPROでの利用を考えているけど将来的には同一ドメインでWordPressも利用したい」といった場合には「blog」としておくのも有りでしょう。この場合ははてなブログPROの独自ドメインURLは「ttps://blog.scuration.info」となります。
VALUEの部分ははてなブログユーザーの場合は一律で「hatenablog.com」を入力しておきます。
他の設定は変更する必要ありません。入力して追加したら下の方までスクロールして「確認画面」に進む必要がありますので、そちらで変更を完了します。
はてなブログ側の設定
はてなブログPROを契約したら設定>詳細設定で独自ドメインの項目が解放されているはずです。
そこに先ほど設定したDNSレコードを含んだドメインを入力します。
「ドメインの設定」をクリックして画像のように「有効」と表示されれば問題ありませんので、設定の変更を完了します。
あとは時間が経てば勝手にブログURLが独自ドメイン仕様に変わっていると思います!
エラーが出てしまう場合
独自ドメインを購入して上記のように設定したけど上手くいかない場合があると思います。特にはてなブログ側の設定で「有効」と表示されるはずなのに「エラー」が出てしまう場合は以下の項目を参考にしてください。
DNSレコードのVALUEが間違っている
DNSレコードの設定ではてなブログユーザーはVALUEに「hatenablog.com」を入力するように伝えました。
ネット上で同じエラーに遭って人の報告を見ると「VALUEに別の文字列を入力していた」ということが往々にしてあるようです。
もしかしたらサブドメイン含む無料版のときのURLなどを入力してしまっていないか注意してください。
一定時間経過しないと適応されない
「ドメインの設定」を押して「有効」と表示されたものの、変更すると「エラー」に変わっているというパターンもあり得ます(というより私がこれで困りました)。
しかし深夜にドメイン設定を行ったので寝て朝起きるとちゃんと適応されていました。
独自ドメインを設定してもすぐ適応されるわけではないみたいなので注意してください。
Googleアナリティクスなどの設定を変更する
最後に独自ドメイン移行によってURLが変わってしまっているので後処理を行っておきましょう。
よく利用されているツールでいうとGoogleアナリティクスなどです。
Googleアナリティクスに限って言えばプロパティ設定からデフォルトURLを新しいものに変更しておきます。
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以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました!