就活のために応用情報技術者(AP)を受けたけど役に立たなかった話
こんにちは。
今回は「大学3年生のときに就活に備えて応用情報技術者の資格を取得したけどたいして役に立たなかった話」をしたいと思います。
- 応用情報技術者とは
- 応用情報技術者試験の科目・難易度
- 受験のきっかけは学生時代に頑張ったことがなかったから
- 3ヶ月の勉強期間で何とか一発合格!成績は?
- しかし就活ではそんなに役に立たなかった理由
- 就活で行き詰っても「資格に走るのが不正解」ということだけは言える
応用情報技術者とは
応用情報技術者とは情報処理資格の1つです。すごーく簡単に言うと「IT検定」みたいなものです。
情報処理推進機構が運営している資格試験はITパスポート、基本情報技術者、ネットワークスペシャリストなどがあります。情報処理技術者向けの試験では基本情報技術者に続く2段階目の資格になります。
応用情報技術者試験の科目・難易度
応用情報技術者試験は択一問題で構成された午前試験と、記述式問題から構成された午後試験に分かれます。午前と午後の両方で60%得点すれば合格です。
午前問題は大きく3つのジャンルが試験範囲です。
午後問題は11個の大問のうち4つに解答する形式となっております。ただし情報セキュリティは必須解答なので実質3つから選択することになります。
- 情報セキュリティ(必須)
- 経営戦略
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 組み込みシステム開発
- 情報システム
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
難易度としては合格率20%前後を推移しています。
応募者数が約5万人、受験者が約3万人、合格者が5000人~8000人くらいです。
受験のきっかけは学生時代に頑張ったことがなかったから
受験に踏み切った理由は新卒未経験でエンジニア/プログラマーになろうと考えたからです。しかし僕は文系の学生で情報工系ではありません。プログラミング経験もなしです。きっかけは大学3年生になってサマーインターンの選考結果が酷かったからです。就活では選考官の興味を引くようなエントリーシート、面接対策を行うことも大切だと思ったのですが、そもそも胸を張って学生時代頑張ったと言えることがなかったのです。
そこで元々IT業界に興味を持っていたこともあり、学生時代頑張ったことを作るための応用情報技術者受験を決めました。基本情報技術者ではなく応用情報技術者にしたのは「響きは応用の方が凄そう」ってだけでなく、午後問題で経営問題を選択できるので文系学生にとっては合格難易度がマシになるからです。
ちなみに応用情報技術者以外にもう1つ候補としていたのがTOEICでした。しかしリーディングは大学受験で培われたのでともかくとして、苦手なリスニングを克服する手立てがありませんでした。
夏休み~受験の10月までの約3か月間は就活をストップして応用情報技術者の勉強に全振りしました!
3ヶ月の勉強期間で何とか一発合格!成績は?
僕は平成30年の10月に受験しました。12月に合格発表があり、何とか合格していました。
1年以上前なので結果のスクリーンショットもどこかに消えてしまって正確な成績を把握してなくて申し訳ないのですが、
- 午前問題:80%
- 午後問題:60%ちょい
と午前問題は余裕を持てたのに対して午後問題はギリギリの戦いでした。
とにかく3ヶ月間が無駄にならずに済みました。
しかし就活ではそんなに役に立たなかった理由
①エンジニア/プログラマーになるのをやめたから
まず第一の理由がこれです。間違いなく営業よりはプログラマーの方が適正はあるのですが、毎日パソコンと向き合ってコーディングするのを想像すると続くイメージを持てなかったので所謂文系職に方向転換しました。
②成果として面接で伝えるのは難しいから
プログラマーになることをやめたので「未経験ながらプログラマー適正をアピール材料」としての意義は失われました。そして「学生時代頑張ったエピソード」として使うのも難しいことに後から気付きました。理由としては、
- 面接官に”そもそもどんな資格なのか”というところから説明しなければならない。
- 知らない人に”合格率〇%”と難易度を説明しても成果が伝わりにくい。
- 3ヶ月で合格したものを”学生時代に頑張ったこと”と胸を張って言えるのか怪しくなってきた。
ことがあります。
③人柄も伝わりにくいから
就活のとき即戦力となるようなすごい成果を持っている人は一部だと言われています。しかし「学生時代何もしてこなかったのは自分だけではないか」という不安があったので人物勝負という発想に中々至ることができませんでした。
今思えば応用情報技術者だけでなく”勉強”という活動自体が周りの人と関わらない無機質なものなので、人柄を伝えにくいという点でも資格試験はエピソードとして使いづらかったです。
就活で行き詰っても「資格に走るのが不正解」ということだけは言える
というわけで就職活動で行き詰って応用情報技術者を取得したものの大して役に立たなかったエピソードを書きました。
最後まで御覧いただきありがとうございました。